「仙養ヶ原シンポジウム2014 @プレイグラウンド」



2014年8月下旬より、約3週間、広島市立大学の教員や学生ら15名が、広島県神石高原町「仙養ヶ原ふれあいの里」の広大な敷地を舞台として、「プレイグラウンド=遊び、活動の場」をテーマに掲げ、野外作品の制作と展示を行ないます。
 2011年から地域社会と芸術の振興を目的として、美術作品の公開制作と展示プロジェクト「仙養ヶ原シンポジウム」を三年間開催してきました。
仙養ヶ原という固有の場で「ここでしか見られない風景」の創出を目指し、石という不変不動の素材と布などの移ろいゆく可変可動な素材とを並列して並べながら、多年度にわたる持続的作品制作という異例のスタイルをとって行なわれたプロジェクトは、昨年度いったん区切りを迎えました。
 そして今年度より、新たに「プレイグラウンド=遊び、活動の場」をテーマに掲げ、これまでの枠にとらわれない自由な素材を用いて体験型野外芸術作品の制作と作品展示を行ないます。
郊外の野外レジャー施設などでは、一般的にシーソーやアスレチックジムなどのような遊具を設けることで「遊びの場」を提供していますが、それらはその場所固有の体験を提供するものではありません。本プロジェクトでは「遊びの場」を「発見の場」と同義として、発見によってここにしかない風景の創出を目指していきます。
 例えば、その場所固有の大地のうねりを発見したり、平地よりもずいぶんと空に近い場所から光や風や雲を発見したりするための機能を持った作品とはどのようなものでしょうか。4世紀の中国で画家や詩人が「風景」という概念を発見したようにアーティストは制作者である前に、発見者でなくてはならないでしょう。
本プロジェクトでは、美術作品を通してアーティストと鑑賞者が自然環境に新しい視点を与えることが可能な仕組みを提示していきます。
内容
タイトル  「仙養ヶ原シンポジウム2014 @プレイグラウンド」
主催    神石高原アートプロジェクト実行委員会   
後援    神石高原町
助成    公益財団法人ひろしま文化振興財団
      広島市立大学特定研究
実施場所  仙養ヶ原ふれあいの里(広島県神石郡神石高原町上豊松72-8)
公開制作  平成26年8月24日(日)~9月5日(金)13日間 
展示期間  平成26年9月6日(土)〜9月15日(月祝日)
イベント  アーティストトーク 平成26年9月6日(土)14:00〜
参加作家(予定)  
土井 満治(彫刻家 広島市立大学芸術学部助教)
藤江竜太郎(美術家 広島市立大学芸術学部助教)
西尾 愛 (彫刻家 広島市立大学協力研究員)
中村 明日香 (芸術学部彫刻専攻4年)
平野 あゆみ (芸術学部彫刻専攻3年)
遠藤 優斗 (芸術学部彫刻専攻3年)
西村 七海 (芸術学部彫刻専攻2年)
小松原 裕輔 (芸術学部彫刻専攻2年)
板井 三那子 (芸術学部彫刻専攻2年)
松下 実希 (芸術学部彫刻専攻2年)
山﨑 稚子 (芸術学部彫刻専攻1年)
若狭秀毅 (広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科3年)
SEBTI MEHDI セブティ・メディ (広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科研究生)
土居夏水 (広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科2年)
荻原美穂 (広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科1年)
監修 
前川 義春(彫刻家 広島市立大学芸術学部教授) 
吉田 幸弘(デザイナー 広島市立大学芸術学部教授)