04   

12.2014

2年生実材実習講評

先月末、2年生の実材実習の講評が行われました。
この実習は、石、金属、木、ミクストメディアから素材を選択し、それぞれの素材の基本的な扱い方を習得しながら、与えられた課題に沿って制作していくものです。
今年の課題は「ポートレイト」でした。

まずは学生が、自身の選んだ素材や課題への取り組み方についてプレゼンをします。


その後教員や他の学生がコメントをします。
この実材実習の講評会では、学生が主体となり展示を行うので、作品だけでなくその見せ方なども含め幅広い指導を行うのが特徴です。


金属を選択した学生の作品。
銅板を熱して叩き、造形します。耳を境目とした前後で溶接しています。

石彫を選択した学生の作品。
1年生の時に制作した安山岩(唐津石)の六面体を使用しました。


木彫を選択した学生の作品。
素材は全て樟で、5人が同じ一本の丸太から制作しました。

ここからは、講評までの制作中の様子です。

ミクストメディアを選択した学生は、3Dプリンターを用いて制作しました。
思う様にデータを制作するところが難しかった様です。

石彫、金属、木彫の学生は実際に各素材を扱う前に、粘土でイメージとなる原型を制作し、それを基に制作しました。


今回学生の課題へのアプローチも多様で、素材に対してそれを扱う技術を習得しようとする強い姿勢が見られました。作品にも日々の積み重ねが表れていたように思います。
これまでの塑造の実習とは異なり、素材に分かれて制作することでお互いの素材の魅力や違いを感じられた実習だったのではないでしょうか。
3年生では実材実習が2回あるので、今回得た事を活かして欲しいと思います。
(七搦)